Cyber藤田氏の講演
今日は会社にてサイバーエージェントの藤田氏の講演を聞ける機会があったので参加することに。
詳細を書くのは会社的にNGと思われるので一番強く印象に残った話にまつわるところを書き留めておこうと思います。
藤田氏によると、サービスの一部のクリエイティブもプロデューサーとしてチェックしているらしい。
なかなか大企業の社長直々にそこまでレイヤーを降りていくのも珍しいなと感じたが、話を聞いていて共感する部分が多かった。
デザイナーとしてクライアントや営業、企画と話を詰めながらアウトプットを出していくと修正に修正を重ね、だんだん本質的に良いと思っていたものからそれ、問題なくリリースできるものに落ち着く傾向が大きな企業になればなるほどよくあると思う。
そういった複雑な経緯を知っていれば、現場の人間がクリエイティブをチェックすると忖度してしまい、世に出した際に、世間一般のなんの事情も知らない人からするとイケてないアウトプットになることを止めることができない。
もしくは心を鬼にして修正指示を出し続ければ、仲間内になぜあなたにそこまでアウトプットの良し悪しを判断されなくてはいけないのかといった話にもなりやすい。
そういったところを上からの命令として「本当に良いもの」のために半ば強制的にでも指示を出すことで品質を守ることは強ち間違いではないと今日の話を聞いていて感じた。
実際そのようなケースは常日頃から多々あり、こうすべきだと思っていても、あちらこちらの事情を鑑みた結果、思っていたほどのクオリティにならないことは沢山経験してきている。
そんな時には、やはり半ば強引にでも上の人に押し通してほしいと感じることもあり、しがらみの少ないベンチャー企業が小回りをきかせてモノづくりをしているのを記事などで見かけるとなんともいえない気持ちになる。
世の風潮は、現場への権限委譲をすすめる記事やビジネス書で溢れているが、掲げるビジョンに即して会社のアウトプットをお客様に届けるために、本当に良いと思えるものを作るためには時として頑なに、強引にでも推し進め守り通さなければならない時が必ずあることを今後頭の片隅において置こうと話を聞いて感じました。
その時その時でマネジメントの手法を切り替えられる用、予めいくつかの選択肢を持たなくてはいけないなと改めて心にきめた講演でした。